マスクを作り出して裁縫にハマった方もいるのではないでしょうか?
ちょうど家庭用ミシンと職業用ミシンが家にありますので、両者の比較をしてみようと思います。
新たにミシン購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
ミシンの種類
ミシンには大きく分けて3つあります。
- 家庭用ミシン
- 職業用ミシン
- 工業用ミシン
工業用ミシンは工場などに設置されている大型のミシンです。
まず家庭で使用することはないので今回は家庭用ミシンと職業用ミシンについて述べていきたいと思います。

左:家庭用ミシン 右:職業用ミシン
(どちらもやや古いのですが・・・汗)
職業用の方がずっしりと重いです。
家庭用ミシン
家庭用ミシンは様々な機能が搭載されている、1台で超便利なミシンです。
基本の8種類は、だいたいの家庭用ミシンにも搭載されていますが、文字や模様、刺繍など縫えるものもあって多機能ミシンもそれなりに楽しいです。

ただ、色々縫えるゆえにむしろ高額だったりします。
家庭用ミシンの価格は¥5,000程度~¥300,000オーバーまで、なかなか幅広いです。
あまり安すぎるものも微妙ですが、高すぎるのも微妙ですwミシンの値段は本当に難しい。
家庭用ミシンのメリット
- 機能が多いので、1台あればだいたいの事が出来る
- 糸調子が自動
- 押さえの交換や使い方が簡単
- 軽い
まず多機能なので、1台あれば直線、縁(ふち)かがり、ボタンホールまで出来ます。
そして糸調子自動なので、どんな生地でも勝手に糸調子取ってくれます。
押さえを交換するにしても、めっちゃ簡単です。

簡単に外れます。
装着もまた簡単。

と、まぁ簡単です。と書いてみたものの、ネジタイプもあるかもしれません。このように押さえ上下して着脱できるタイプが便利です。
あと、ミシンといえば重いのですが、家庭用ミシンはそこそこ軽くなってきていると思います。
重くて出すのが面倒で使わなくなってしまう派の人が多く、改良されたのだと思われ。(といってもまぁまぁ重いですが。というか軽すぎも良くない。)
下糸は水平釜

下糸は水平釜です。
ボビンケースなどは必要なく、ポンっと上から入れてセットするタイプが殆どかと思います。(古い家庭用ミシンで違うものもあると思われますが)
ミシンに下糸のかけ方と図が出ているくらい簡単です。
上糸のかけ方も順番が書いてあるので、家庭科苦手だった方でも使えると思います。
家庭用ミシンのデメリット
- 糸調子が職業用に比べて美しくない
- コンピューターが搭載されていると、故障しやすい気がする
- 縁かがりもロックミシンほど美しくない
たぶん、あんまり気にならないのですが、糸調子が自動ゆえに完全ではない。のです。
でも自分で糸調子取っても上手くいかないこと多々ありなので、しいて言えば。程度ですね。
それよりもコンピューター搭載ミシンは、案外故障しやすいんじゃ?疑惑です。
コンピューター非搭載でも故障したら面倒ですが、ミシンって結構壊れないと思うんですよ。
私のミシン、10年ちょっとで壊れたので微妙ですね。(でも何故か今回縫えたので、そこら辺もよく分かりませんw)
コンピューターが故障すると謎の制御により、とにかく進みません。
高額ミシンで早々故障はキツいので、アフターサービスをきちんと確認して納得したうえで購入しましょう~~
あと、押し入れにしまいっぱなしのように、湿気の多いところは危険です。←あ、私クローゼットにしまってたわwだからか。
フットコントローラーは買った方がいい
フットコントローラーはおそらくオプションになるかと思いますが、¥5,000もあれば買えると思うのであった方が超便利です。
私は家庭用ミシンにフットコントローラーを買わず、手元のスタートボタンのみで動かしていましたが使いにくいです。(買ってないのかw)
フットコントローラーあれば両手使えますからね。あった方がいいです!と文字を大文字にして叫びますッ!
職業用ミシン

先日、実家に置いてあった古いJUKIの職業用ミシンを送ってもらいました。
古いので、自動糸通しも自動糸切りもついていないです・・・。
超シンプルですね。
シンプルゆえに価格も¥70,000台くらい~高くても¥160,000くらいでしょうか。
ロックミシンも買うとプラス¥40,000~しますね。
職業用ミシンのメリット
- 直線縫いに特化している
- 丈夫(たぶん)
こ・・・これだけッ?
まぁ、これだけですが、これが超強みです。
厚手のものも頑張れば縫えますし、家庭用に比べて糸調子もきれいです。(ちゃんと調節できれば)
そして作りがアナログなので、謎のエラーとかはないです。ただ、本気で縫いすぎたゆえに下糸が絡まってガーってなってガチで壊れることはありますw
あ、あとフットコントローラーがデフォルトで付属しているので(というかフットコントローラーじゃないと可動しない)、両手が使えてとても便利です!

下糸は縦釜
家庭用ミシンは水平釜でしたが、職業用ミシンは縦釜です。

ボビンケースが必要です。
ボビンケースの小さなネジを自分で回して下糸の調節をします。
上糸も自分で調節するので、何度か試し縫いが必要。

職業用ミシンのデメリット
- 直線しか縫えない
- 重い
強味でもあり、弱みでもあるッ(泣
直線しか縫えない。つまり、1台で全てをこなすのは厳しい。ということです。
なので、職業用ミシンを使っている人はロックミシンも持っているという人が多いのです。
かといってロックミシン必要かというと、超微妙です。糸もたくさん使うし、糸の置き場に困るし・・・。悩ましい。
縫い代の処理は、ロックミシン以外の方法(パイピング、袋縫い等)で縫えばロックミシン不要といえば不要です。
直線のみといっても、ボタンホールやファスナー付けなどは押さえを変えれば縫えます。押さえはだいたい別売りで、特にボタンホール用のものはお高いです。
あと、家庭用に比べると重いので据え置きにしたいところですが、上糸がむき出しなため猫飼いの我が家の場合、少々厳しいです。(知らんがなw

ムシャムシャ( ^ω^)♪
・・・こうなるのですッ。スポンジもボロボロにされてる~~
家庭用・職業用、それぞれの縫い目
とりあえず、家庭用ミシンと職業用ミシンでどんな縫い方ができるか見ていきましょう。
ちなみに、壊れていたはずの家庭用ミシンですが、縫ってみたら何故かスムーズに縫えました。(??ナゼ??故障していないのか?ま、いいけど)

左下の直線以外は家庭用ミシンです。
どの家庭用ミシンにも搭載されている基本の8種類、これだけ縫えれば十分ですね。
(1~3)直線縫い。
(4)ジグザグ。幅も変えられます。
(5)裾上げ。
(6)伸縮縫い。(伸びる生地用)
(7)縁かがり。(専用の押さえで縫うと、もっとキレイ)
(8)ボタンホール。(付属の専用押さえで簡単に縫えます。)この間、全然縫えなくて手縫いでボタンホール作ったのにw
右下の二重に縫う縫い方は伸縮する生地を直線で縫いたい場合、普通のポリスパンでも伸びるように縫えます。
模様、文字も縫えると楽しいですね~~。だが猫模様がない・・・ッ!
そして【ろるお】(うちの猫の名前)と縫ってみている途中で下糸が切れていた裁縫あるある・・・。あと文字の角度が若干おかしい・・・。
尚、これを見る限り、家庭用ミシンと職業用ミシンの直線の違いはあまり分からない・・・w(職業用も古いので、あまり美しくないです)
【結論】どのミシンがいいのか?
お好きな方を使えばよろし~~
と、言ってしまえばそれまでなのですが、この話終わってしまうのでw私が思うところを綴ってまいります。
家庭用ミシンに向いている人
- 1台で色々完結させたい
- 糸調子とか面倒
- 特殊な生地(皮革とか超薄物)は縫わない
- 重いのはイヤ
- 文字や模様も縫いたい
職業用ミシンに向いている人
- 本気でお裁縫したい
- 糸調子も自分で研究したい
- 特殊な生地(皮革とか超薄物)も縫いたい
- ロックミシンを持っている(買う予定)
個人的には職業用の方が好きなんですけど、実は便利なのは家庭用なんですよ。
家庭用で出来ないことって、ほぼないです。
一応、注意点としては以下でしょうか。
注意点
- 軽すぎるミシンは倒れたり安定しない
- 安すぎるミシンはモーター音がうるさい
- 刺繍など楽しそうだけど、結局使わないパターンに陥りがち
完全に私の主観ですが、あまりにも安いミシンは正直、やめた方がいい!と言いたいです。たぶんやる気が失せるので。
かといって刺繍とか出来ると、どんどん高額になっていきます。が、刺繍って糸たくさん使いますから、糸を揃える段階で面倒になって結局やらなかったりします。
もともと刺繍が縫いたい人は別ですが、たぶん殆どの人が使わない気がします。
昔(昭和の頃)はミシンと言えばお嫁入り道具で、積立とかして購入していたようです。そのくらい、一家に1台あっていいものなんですよね~。
そう考えると、そこそこしっかりしたミシンがあってもいい気がします。
いつまた今回のマスク難のような事が起こるか分かりませんし。
現代では積み立てる程でもなく、価格帯が色々選べるようになったのは有難いですね。
自分に合うミシンで楽しいお裁縫ライフを送っていきましょう~~!!